前売り券がない映画なので初日なんかに観たら1800円も出さなくてはいけないのは嫌だったので新宿バルト9の1200円で観れる回で今観てきますた。前売り券くらい作ってくれよ。 226席の小屋で半分くらい入っていたかな。
スタジオジブリのドキュメンタリーは『もののけ姫』のDVDだったりNHKで何度もやったりしていますが、今まで観た中では一番ゆるいジブリのドキュメンタリーだった。
監督の狙いなのかもしれないけど宮崎駿監督の優しい所というかいつものように偏屈な所が殆ど映っておらず、観終えた後嫌な気分で館から出るような作品ではなかったのだけどなんか物足りない感じもしている。 タイトルに「狂気」という言葉を付けているけど 「狂気」の意味する所が弱いなと。
気持ちワンカットワンカットが短い感じがした。 短いのは別に良いのだけどこのシーンで何を伝えたいのと思ってしまうよな所が何カ所もありで、ドキュメンタリー映画として弱いなと。 ドキュメンタリーでも結局は監督の虚構が入るのだから監督の虚構たる部分を観ている人に何を見せたいのかが伝わり作品の全体のテーマもしっかり分かるようにしないとただの記録映像にしかならないのだからもっとはっきり何を見せたいのかを明確にして撮影も編集もしてほしかった。 作品には一応はなっていたけど。
最後に宮崎駿監督と高畑勲監督と鈴木敏夫プロデューサーの三人がスタジオジブリの屋上で偶然会ったみたいなシーンでこの作品は終わるのだが本当に偶然だったのかなあ? 俺の根がふて腐れているのでなんか鈴木プロデューサーがこの映画のラストを飾るために根回してやったみたいな想像をしてしまった。